9/2 に不在で受け取れなかったLogic Studio 9 が今日配達されます!
楽しみですが、のんびりやります(^ ^)
なにせ Snow Leopard もインストールできていないのですから(T-T)
ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(予告編)に続いて、チャレンジ状況のご報告です!
■サンプラー音源のファイル構成
EXS24のサンプラー音源を構成するファイルは次の3つに分かれていますが、
先に進む前にこれは抑えておいた方が良さそうです。
1.オーディオファイル
2.サンプラー音源設定ファイル
3.パラメータ設定ファイル
1.オーディオファイル
サンプラー音源のベースになる録音された音そのものです。
保存場所は Logic から読める所にあればどこでも良いようですが、サンプラー音源を
別の Mac に移したりすることも考えると、分り易い場所にまとめておくのが良い
のでしょうね。
オーディオファイルのフォーマットは Logic がサポートしているものであれば、
何でもOKです!
2.サンプラー音源設定ファイル
オーディオファイルと鍵盤などのMIDI情報とを関連付けて、どのようにオーディオ
ファイルを再生するかを定義しているファイルです。
今回作ろうとしている目的のファイルになります!
プリセットのサンプラー音源設定ファイルは [.exs]の拡張子で以下のパスにあります。
(クリックで拡大します)
サンプラー音源設定ファイルは EXS24 のエディタ画面の音源名が表示されている
ところをクリックして選択メニューを表示させて選択します。
3.パラメータ設定ファイル
ここが少しややこしいところですが、1、2で作られたサンプラー音源を
シンセの波形として読み込んで、カットオフやLFOによる減算方式のシンセの
振る舞いをすることができます。
このシンセパラメータの設定が別ファイルとして作成されるのです。
プリセットはないようで、自分で作成すると他のソフトシンセ同様に [.pst]の拡張子
で以下のパスに作成されます。
パラメータ設定ファイルは他のシンセ同様に、エディタ画面の上部にあるパラメータ
設定関連のメニューにて選択します。
以上がサンプラー音源の構成の基本になるようですが・・・
ひとつ注意点があるのです。
2のサンプラー音源設定ファイルを読み込むと、エディタ上に見えている
シンセのパラメータも変わりませんか?
でもそれは、3のパラメータ設定ファイルで管理していたはず・・・
実は、サンプラー音源設定ファイルの中にパラメータ設定を埋め込むことが
できるのです。
音源を選ぶだけで最適なシンセ設定になっている方が、普通に使っている時には
楽でいいですよね。ただ、これがほんの少し話を難しくしています。
でも理解をすると、うまく作られていると感じます。
■サンプラー音源設定ファイルを作成
少し長くなってきましたが、やっと本編突入です(^ ^)
今回は前回の「ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(予告編)」で参考にした、
Environment Bank のサンプラー音源ファイルを読み込んでおくことにします。
・パラメータ設定の初期化
まず最初に、今あるパラメータ設定を白紙の状態に戻したいと思います。
エディタ画面右上の options をクリックします。
「デフォルトのEXS24 設定を呼び出す」を選択することでパラメータ設定が初期状態
になります。画面が変わるのがわかりますよね。
・edit
続いて、 options の隣にある edit をクリックします。
やっとサンプラー音源設定ファイルを作るための、インストゥルメントエディタに
たどり着きました!
新しく作成する前に、少しだけ読み込まれている Environment Bank を覗いてみましょう。
■ゾーンとグループ
画面の左上に、「ゾーン」と「グループ」というボタンがあります。
これをそれぞれクリックすることで、ゾーンビューとグループビューに画面の表示
が変わります。
どうもこの2つがインストゥルメントエディタ理解の為の鍵のようですが、
今回はまずゾーンに集中してみることにしましょう。
■ゾーン
ゾーンビューを表示させて、音源の一つ「Zone #6」をクリックしてみます。
ここでの注目は、「キーの範囲」とキーボード画面の上の長方形の帯です。
C6からB6がキーの範囲となっています。
それと対応するように、長方形の帯が鍵盤の同じ範囲を指し示しています。
「音源がどの範囲のキーにアサインされているか」が「ゾーン」ということに
なるのですね。
ここでちょっとゾーン設定を変えてみちゃいましょう(^ ^)
帯の左端にマウスを重ねてポインタが拡張用のポインタに変わったら左に少し
ドラッグしてみます。
鍵盤を押してみると、帯が重なっているところで、2つの音源が重なって聞こえるのが
わかりますよね。「キーの範囲」の値も連動して自動的に変わりました。
このように、複数の音源を鍵盤の好きな場所に割り当てることができて、また音源を
重ねることもできるわけですね。
もうちょっとだけ話を膨らますと・・・
ゾーン(グループ)毎にベロシティの範囲を設定することが出来るのです。
例えばトランペットを考えたとき、強く吹いた時の音と、弱く吹いた時の音って
違いますよね。複数の音源をあるキーに重ねて配置してベロシティ範囲に変化を
与えたとき、鍵盤をたたく強さによって音が変わるという現象になるわけです。
今や常識的なのだと思いますが、良く出来ていると思いません?
■サンプラー音源設定の新規作成
やっとここまできました(^ ^;
ちょっと難しいことは忘れて、簡単なゾーンで音源を作ってみましょう。
・新規
インストゥルメントエディタの上部の音源メニューから「新規」選択
して白紙の状態にします。
・音源の取り込み
今回は超簡単な方法で(^ ^;
アレンジウィンドウの右上のメディアをクリックして、「ループ」タブをクリックして、
Apple Loop から 雨の音を検索しました。
あとは、ループから直接オーディオファイルをインストゥルメントエディタに
ドラッグ&ドロップ
・ゾーン設定
Rain 1 から Rain 4 まで取り込んで、ゾーン領域の帯を調整して、こじんまりと
下のようにまとめした。
とりあえず該当の鍵盤を弾くと、雨の音が出し分けられました。
他にもいろいろな設定が可能ですが、第1回ではここまでということで
この設定を保存することにします。
・保存
保存には、通常の保存と「サンプラー音源とサンプルファイルを書き出す」の2つの
方法があります。
私は、後者の「サンプラー音源と...」を使うことにしました。
これによって、Apple loop のフォルダにあった音源ファイルを Logic関連 のフォルダ
にコピーしてくれて、更にサンプラー音源が紐づく音源ファイルもコピーした先に
変更してくれるのです。
ディスクの容量という意味では無駄になりますが、管理という意味ではこの方が
良いですよね(^ ^)
作成されたファイルの在処は下のとおりです。
オーディオファイルは[Rain FX for Blog]というフォルダが作成されて、
その中にコピーされています。
■最後に
保存されたサンプラー音源設定ファイルはEXS24のエディタ画面から
プリセットのサンプラー音源と同様に読み込むことができました!
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とりあえず第1回の最後にたどり着きました〜
これをベースに少しずつスキップした機能や設定を第2回目以降で見ていきたい
と思います。
おっ、Logic Studio 9 が到着しました(^ ^)
関連Archive
ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(予告編)
ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(第2回)
ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(第3回)
ものすごくわかりやすいブログですね。
ReplyDelete大変勉強になりました。
ゾーン領域の帯の調整というのはどうやるんでしょうか?自分は1本になってしまいます。
読んで頂いてありがとうございます!
ReplyDeleteゾーン領域の帯の調整は、ゾーン設定画面の右の方にある「キーの範囲」の低・高を指定することで分割されます。
キーの範囲が他のゾーンと重なってしまってもOKで、この場合は帯が複数段に表示されて、音も重なったゾーンでそれぞれで設定した音源が同時になることになります。
いかがでしょうか?
丁寧な回答ありがとうございます。
ReplyDeleteできました!すいません初心者な質問してしまいまして。色々調べてるんですがなかなか難しいですね。
扱えるようになるようがんばります。
ブログこれからも楽しみにしてます!
はじめまして 最近MACはじめました。まだブログの内容のレベルまでいってないのですがいつかわかるようにこれからも参考にさせていただきたいです。
ReplyDeleteいきなり質問で恐縮ですがEXS24のpresetsをaudio→plug-ins→VST へダウンロードしてzipにて開いたんですが最後のexsのファイルのアイコンと文字が薄いままでexs24の設定を読み込もうとしても読み込みません。
もしわかりましたら教えていただければ幸いです
ご参考にして頂いてありがとうございます。
ReplyDeleteご質問の件、ご返事が遅くなってすみません。
これはなんらかで入手されたEXS24のプリセットをEXS24に読み込ませようとしてうまくいかないということですよね?
"audio→plug-ins→VST"というフォルダがどこにあるかわからないのですが、読み込まれようとされているのはVSTファイルではないですよね?
VSTはEXS24では読み込みができず、VST WrapperというVSTを読み込み可能なAUに変換するソフトが必要になるようです。
”xxx.exs"のファイルはどこに置いてあっても、EXS24のEdit画面の「音源」→「開く」で開くことができるはずですが、これでも選択出来ない状況にありますでしょうか? (音源をEXS24のメニュー選択で切り替えることができるようにするためにはブログにあるような"Sampler Instruments"フォルダにファイルを置いておく必要があります)
capsを押してキー上で鳴らそうとしています。ここに書いてある通りにできました。有り難うございます。ただ、タムラグがあるのですが、どこか設定できるでしょうか?MIDIでなくですね。
ReplyDelete舞台なんかの効果音で、人間の押すタイミングでならしたい効果音があって、キーボード持ち込みたくない場合、macのキーでやりたいんですね。
mP3のファイルを鳴らしていますが、キーおしてから1秒近くタイムラグがでます。他のインストはジャストなんですがね。。。音声ファイルはラグがでるということはないと思うんですが。。。。ご存知でしょうか?
>舞台なんかの効果音で、人間の押すタイミングでならしたい効果音があって、キーボード持ち込みたくない場合、macのキーでやりたいんですね。
ReplyDelete私も会社の余興のクイズ用の音楽を作って、macのキーでタイミングを合わせて流したことがあります。手軽に出来ていいですよね。
1秒も発音が遅れるのですか・・・
MP3のファイルの容量が大きい(長いサンプリング)だったりしますでしょうか?EXS24の右上の方の[edit]ボタンの右隣に[options]というボタンがあって、そこから環境設定や、仮想メモリの設定ができるようになっていますが、それらを調整してみてはいかがでしょうか。もしくはMP3をAIFFに変換してビットレートやサンプリングレートを下げてみるのも効果があるかもしれません。