Tuesday, August 4, 2009

ソフト音源 - EFM1に挑戦!(第1回)


FM方式のシンセに挑戦です!

es-e の時と同様、専門的なことは期待しないでくださいね。
興味はあるけど触ったことのない私と同じレベルの方向けの公開です(^ ^;

基本的に es-e と似たUIデザインになっていますので、es-e に触れられた方は
取っ付きやすいと思います。

es-e や EFM1 はシンセの基本的な仕組みを勉強するのにシンプルで使いやすくていいですね。

■FM音源の登場

1983年に発売されたYAMAHAのDX7でFM音源は一躍注目の的となりました。
今でもその時のことは覚えています。

私にとって、その頃のシンセサイザーは、とても難しくて高いものというイメージがあって、
自分で購入するなんて考えてもいなかったのですが、価格+機能+デザイン+期待値で
DX7は欲しい!という気持ちにさせられました。

マーケティングも相当うまかったのでしょうね・・・
デジタル式の次世代シンセ、新しい時代の幕開けでした。

楽器屋さんではFM音源がいかに素晴らしいか、結構厚めの冊子を配っていて
理解しようと結構真剣に読んでいたのを覚えています。
結局良くわかりませんでしたが「凄い」ということはしっかりと刷り込まれました(笑

es-e のような減算方式のシンセは、あらかじめ用意された倍音を多く含む波形から、
フィルターを介して倍音の一部をカットして音作りをしていくわけですが、
FM音源はある波形を、別の波形で変調することで、元の波形になかった倍音成分
を発生させるという、引き算ではなくて、新しく生み出していく方式だそうです。

二つの波形を掛け合わせるようなイメージで乗算方式という言葉も使われている
ようですが、ここではFM方式としておきますね。

今まで表現できなかった音も作ることができる!
これだけ聞くとすばらしいですが、実際は思ったような波形を生み出すのは、素人には
かなり難しいようです。

■FMとは

FMは Frequency Modulation の略で、周波数変調を意味しています。

FMの名前から想像されるように、FM放送も同じ理論で音声を電波に乗せて各家庭に
送り届けているようです。

まずFM放送の仕組みを見てみると・・・

Eighty one point three JWAVE ♪ の、この81.3KHzという周波数は、
搬送波(Carrier)と呼ばれる正弦波(サイン波)の周波数になっています。

この搬送波に別の波形(音楽や音声など)を乗せて、離れたところにそれを
伝えるという仕組みです。

乗せるという行為を変調、搬送波を分離して元の波形を取り出す行為を復調と
呼んでいます。復調する際には81.3KHzのような周波数が頼りになるわけです。

耳に聞こえる周波数は個人差あるようですが、数十Hz~20KHzの間ぐらい
ということですから、このFM波は聞こえない訳ですね。
聞こえたら大変なことになります(^ ^;

■変調といえば・・・

es-e でも変調が使われていました。

これは低周波であるLFO(Low Frequency Oscillator)で変調を行うものでした。
1秒間に1回とかそういうレベルですね。
当然人間の耳では聞こえないひくーい音で、これで変調することで周期的に音量が
変化するビブラートなどを表現することができるようになります。

FM音源に使われている周波数は普通の音として聞こえるレベルのものになります。

■FM音源

FM音源に話を戻しますと、FM放送と同じ原理で、例えば・・・

正弦波のドの音(C3)をオクターブ上の同じく正弦波のドの音(C4)で変調すると、
そこで発生する倍音成分によって新しい音が生み出される・・・

凄く簡単に言ってしまうとこんな感じでしょうか(^ ^;

DX7では6つの正弦波を発生する発信器に、32通りの組み合わせのアルゴリズムが
予め用意されていて、複雑な組み合わせの変調をわかり易く行う仕組みになっていました。
このアルゴリズムはこんな音作りに向いている、みたいな説明があったと思います。

EFM1の方は、搬送波とそれを変調する変調波の2個の発信器で音作りをするという
DX7に比べるともの凄くシンプルな作りになっています。

その代りというか、変調波は正弦波だけではなくて矩形波やノコギリ波も選択
できるようになっているのが特徴です。

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下手な説明もここまでで、次回は本当にEFM1に挑戦!です(^ ^;

ではまた!

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