Monday, August 10, 2009

2種類のパンチ録音(後半)

前回は手動パンチ録音について触れましたが、今回はパンチ録音の後半ということで
自動パンチ録音について見ていきたいと思います!

■オートパンチロケータ

まずはアレンジウィンドウの一番下にある、トランスポートバーの
オートパンチボタンをオン(赤く点灯)にします。


すると、バールーラに紅い帯が表示されます。
これがオートパンチストライプですね。


ストライプの左端(パンチインロケータ)がパンチインの場所で、右端(パンチアウト
ロケータ)がパンチアウトの場所を指しています。

インとアウトの場所を指定するには、それぞれのロケータをマウスでドラッグして
位置を合わせます。

長い曲だとロケータをドラッグするのが大変なので、小節数や拍数を手入力したい
という方にはこんな方法が・・・

トランスポートバーのどこかの上でCotrolキーを押しながら、マウスをクリックします。


この「トランスポートバーをカスタマイズ」をクリックすると、下の設定画面が表示
されますので、「表示」の列の「サンプルレートまたはパンチロケータ」をチェックします。


するとパンチロケータの位置がトランスポートバーの左から3つめのブロックに
表示されます。


[2 1 1 1]がパンチインロケータで、[4 1 1 1]がパンチアウトロケータですね。

これらの値をマウスでドラッグして変更するか、ダブルクリックでテンキー入力して
変更します。テンキー入力の時は、3 1 1 1 のようにそれぞれの数字の間にスペースを
入力します。

■音楽的な位置表示

[2 1 1 1]というのはその音符の位置を示していますが、具体的にはどんな表記方法
なのでしょう?

これらは「小節」「拍」「ディビジョン」「ティック」と4つの数字で表されています。

小節、拍はわかりますが、それ以外は何を表しているのでしょう・・・

ディビジョン:バールーラなどに表示される便宜的な最小単位の音符
ティック:1小節を3840に分割した、Logic における最小単位

のようです。

ディビジョンはトランスポートバーに表示されていてマウスのドラッグで変更することが
できます。


4/4 は拍子ですね。その下の /32 がディビジョンです。

この設定で、バールーラを少し大きめに表示すると32分音符のメモリが見えて
きます。4/4拍子ですから大きめのメモリが4分音符で、小さなメモリが4分音符を
8等分しているので32分音符ということですね。


以前「録音開始!初日(ステップ録音)」で触れたスナップにもディビジョンが
出てきますが、どこまでの細かな音符単位でその曲をコントロールしていくか、
曲の内容や追い込むレベルでこの値を適切なものに変えていくのでしょう。


ディビジョンを理解したところで、最後のティックですが・・・
3840というのがLogicの最小分解能力ということになるようです。

実際に前述の条件下で、マウスを使ってこの位置情報を変更していくとわかるのですが、
120ティックで1ディビジョンがカウントアップされます。そして1ディビジョンが
32分音符ですので、8ディビジョンで1拍となります。最後に、4/4拍子ですから、
4拍で1小節になります。

つまり 120 x 8 x 4 = 3840ティックが1小節 となるわけです。

すみません!随分話がそれてしまいました(^ ^;

■ オートパンチ録音

パンチイン、パンチアウトのロケータを目的の場所にセットできたら、次は録音です。

バールーラは下の様に3つの帯に分割されて、一番上にサイクルスのトライプが表示
されて、真ん中にオートパンチのストライプ、一番下がマーカが表示されます。


録音開始位置に再生ヘッド(太い縦線)を合わせますが、その際にはマーカーが
表示される一番下のエリアでクリックします。

上の図の場合は、3小節目が開始位置になっています。

ただ実際に開始される場所は、カウントインで設定されている小節数分前からに
なりますので、私の場合は1小節のカウントイン(プロジェクト設定)のため、
開始位置は2小節目からということになります。


あとは録音ボタンもしくは「*」キーを押すだけです。
オートパンチストライプの部分のみ録音されて、後は無視されます。

■置き換える

パンチ録音を行った際に、前の録音を消して、新しく録音したものに置き換える
場合は、トランスポートバーで「置き換える」ボタンをオン(黄色に点灯)にして
録音します。


置き換える以外にはコンプやテイクフォルダを作ったり、前のリージョンに結合する
形で録音したりすることができます。MIDI録音時の設定は、プロジェクト設定の
「録音」で設定します。


コンプやテイクフォルダについては、以前のエントリーで触れていますので、
ご興味のある方はぜひ!
録音開始!初日(リアルタイム録音−2)
録音開始!初日(リアルタイム録音−3)

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とりあえずパンチ録音は終了です(^ ^)

本当はもう少しうまくパンチ録音とサイクル設定、コンプ、テイクフォルダ、結合などと
整理して書ければ良かったのですが・・・

次はEFM1の方を進めましょう。
何か自分のオリジナルな音を作ってみたいと思います。

ではまた!

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