Thursday, April 16, 2009

録音2日目(クォンタイズ−1)

今日はありがたい機能であるクォンタイズに触れてみたいと思います。

クォンタイズはリズムがそろっていない音を、特定のタイミングに
揃えてくれるので、僕のようなアマチュアの音楽制作をとても
身近にしてくれました。

使い方によっては、無機質なグルーブ感の無いものになってしまうので
要注意です。

また、そもそも演奏が大きくずれていると、クォンタイズは万能では
ないので、意図していないタイミングに音が揃ってしまうこともあります。

でも最近のソフトはすごいですね。
かゆいところに手が届くクォンタイズができるのです!

■リージョンベースのクォンタイズ

リージョンはトラック上の一つの演奏の固まりみたいなもので、
誤解を恐れずに言えば、録音開始から停止までの演奏を指しています。

正確にはオーディオリージョンとMIDIリージョンで微妙に異なって
いるようですし、リージョンの分割や統合もできるので、正しい
言い方ではないですが、最初はシンプルに。

録音後のひとつのトラックには、ひとつもしくは複数のリージョンが
存在することになります。



リージョンをクリックすると、上の図のように上部に黒い帯が表示されて、
選択されていることが分ります。

そうすると、左上にあるインスペクタにリージョンの情報が表示されます。

また、一番上の「クオンタイズ」のオフ(3840)となっているパラメータを
クリックするとクォンタイズの候補が表示されます。
最初はオフですので、クォンタイズが掛からない状態ですね。



















パラメータの項目には、いくつかのパターンがありますが、大体以下のような
考え方になります。

1/16音符: 16分音符のグリッドに揃えます
8と12:  8分音符と3連8分音符の混合に揃えます
8F:    8分音符でスゥイングします(2番目の音が少し遅れます)
      AからFに向かって遅れる度合いが大きくなります

他にも有効なパラメータがあります。

Q-強さ: 100%だと完全にグリッドに揃えるのですが、0%に向かって
      元の位置に近づきます。元の演奏の雰囲気を残すことも
      できるのですね。
Q-レンジ: 指定されたレンジを超えた音だけがクォンタイズされるという
      優れものです。元の感じを残したまま、ミストーンだけを
      揃えてくれます。

この2つをうまく設定することで、グルーブを残したまま音を揃える
ことができるようですが、理解するには実際に色々値を変えて試してみるのが
一番ですね。

頭にQ-が付いているのがクォンタイズについてのパラメータのようなので
他のパラメータも試してみてください。

■非破壊編集、破壊編集

この方法では、クォンタイズをオフに戻せば、元の演奏の位置に戻るので
非破壊編集ということになります。

元の演奏を常に残しておけるので、トライ&エラーができるのが良いですね。

一方で、戻す必要がなく、演奏として固めたい場合や、同じリージョンに
重ね取りする場合などでは破壊編集を適用することができます。

前述のクォンタイズを実施した後、該当のリージョンが選択されている状態
で、アレンジウィンドウ上部の「MIDI」から「リージョンパラメータ」
更に下の「クオンタイズに破壊編集を適用」を選択することで、クォンタイズ
を固定することができます。



こうすると、パラメータをオフにしても元にもどらないので、元に戻す
ためには破壊編集そのものをUndoする必要があるわけです。

―――――

クォンタイズでは、リージョン単位ではなくて、音単位でクォンタイズを
コントロールしたいことがありますよね。

そんな時の方法については次回に!


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