Wednesday, April 1, 2009

サンプルレート問題(フリーズ)

サンプルレートを92KHzにした場合の、雑音+エラーの
問題解決に向けての試み第3弾です。

■フリーズ

どんなに高いCPU処理が必要なソフトシンセやエフェクトでも、
フリーズすることで、CPU負荷なく再生できるという優れものです。

イメージ的にはフリーズすることでオーディオデータを再生の前に
演算処理をして作ってしまうようです。

これによって、再生の時には、単純なオーディオファイルの再生
のみにとなり、CPUの負荷を劇的に減らせるということです。

演奏データ、ソフトウェアシンセの設定変更、エフェクトの変更等
をする為には、一旦フリーズを解除して、変更後に再度フリーズ
するということが必要になります。

このため、ある程度トラックが固まってからフリーズをかける
ということが現実的なようです。

また、ライブ演奏では当然使えませんので、今回の問題については
補助的な役割を期待できるというレベルに止まります。

■設定方法

サンプルレート問題(分散処理)と同じ方法で、トラックヘッダの設定
を行います。


今回は「フリーズ」にチェックをして、トラックヘッダに「フリーズ」ボタン
が表示されるようにします。


フリーズしたいトラックのフリーズボタンをクリックすると、
ボタンの色が緑色に変わり、フリーズの対象となります。

設定後、再生を行うと直後にフリーズファイルの作成が
開始され、以下のようなダイアログボックスが表示されます。



再生時のCPUの使用状況を比べると、CPU負荷が大きく減りました。

<フリーズ前>

<フリーズ後>


■サンプルレート問題のまとめ

スケッチ的に録音したいときは、プロジェクト設定のサンプルレート
を44.1KHz にしたいと思います。

作品として完成する予定がある場合は96KHzして、
サンプルレート問題(バッファ)で選択したバッファ関連の設定を
用いることにします。

トラック数が増えて処理に問題が出てくるようであれば、今回の
フリーズかもしくはトラックのミュートで対応することにします。

こんな感じでこの件は終わりです!

■フリーズ(おまけ1)

フリーズしているトラックを変更する際に、フリーズデータに影響が
ある場合は、かならずメッセージでフリーズを解除するか聞かれる
のですが、グローバルな変更(テンポの変更など)を行った場合は
メッセージが表示されず、自発的に以下の手順でフリーズファイルの
更新が必要になるようです。

メニューから
「オプション」-「オーディオ」-「フリーズファイルをすべて更新」

■フリーズ(おまけ2)

正確には、フリーズはトラックに対してではなく、チャネルストリップ
に対して行われるようです。

1つのチャネルストリップに複数のトラックを割り当てることができ
ますので、このケースでは一つのトラックをフリーズすると、同じ
チャネルストリップを共有しているトラックは全てフリーズされる
ようです。

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