Sunday, March 7, 2010

ソフトウェア音源・Sculpture の巻(9)

ブログパーツの gremz が見るも無残に・・・
ブログを書かないと木が成長しないどころか、しおれてしまうとは(^ ^;
植林対象の成木までもうひと頑張り!

そして Sculpture も、もうひと頑張り(^ ^)
今日はエンベロープをチェックです!



エンベロープを使ってパラメータ値をモジュレートする機能になります。

LFO を使った場合との違いは、LFO が周期的に変化して、それが鍵盤を
離すまで継続するのに対して、エンベロープの場合は、鍵盤を押してから
離して音が消えるまでの、予め設定されていた変化を発生させるところ
ですね。

効果をわかりやすくするために、以下のプリセットを選択しました。
Modeled Pads → Moving Pad

さらにわかりやすくするようにモジュレーションジェネレータを全て
オフにしてみました。



これでエンベロープの効果を体験してみることにします(^ ^)

■モジュレーション・ターゲットセレクタ

ソフトウェア音源・Sculpture の巻(8)前編 のLFO ベースの
モジュレーション・ジェネレータと全く同じ設定方法になっていますね。



LFO の波形に変わるモジュレーションのトリガがエンベロープになります。

実はエンベロープは2つあって、下の図の Envelope 1 と Envelope 2 それぞれ
をクリックすることで、モジュレーションの設定画面が切り替わります。



2つの異なるエンベロープがあって、1つのエンベロープに対して2種類の
ターゲットを選択してモジュレーションをかけることができる・・・
ということになりますね。

■エンベロープ・ディスプレイ

さぁ、主役のエンベロープを見ていきましょう。



○をハンドルもしくはノードと呼んでいるようですね。
これはADSRモデルと似ていますがちょっと特殊なようです。
ターゲットを Pitch に変更してみると、このエンベロープの働きが
わかりやすくなりますよ。

エンベロープの変更方法は、ノードを上下にドラッグすると強さが、
左右にドラッグすると時間を変更することができます。
そして線をドラッグするとカーブが描けるのです!



4つ目のノードの上に「S」というマークがあるのが気になりますね・・

・ Sustain Mode

その答えがエンベロープの下にありました(^ ^)



Sustain は、ADSRモデルの Sustain に相当するようですね。
鍵盤を押している間はこの強さが保たれて、鍵盤を離すと最後の
ノードに向かって変化していきます。

Finish を選んでみると、鍵盤を離すのとは無関係にエンベロープの
時間の通りに最後のノードまでまっしぐらでした(^ ^;

Loop Forward 以降はちょっと特殊ですね。
選択するとエンベロープにちょっとした変化が



3つ目のノードの上に「L」が表示されて、ループの開始地点で
あることが示されます。そして Forward ということで、前に向かって
→が表示されました。

3ノードから4ノード(サスティンノード)までをループすることに
なるようです。

ループが前向きだったり、後ろ向きだったり、交互だったり
するのがこの3つのループ設定になっています。
これも Pitch に変更して、ちょっとハンドラを変化させると、動きが
わかりやすくなります(^ ^)

そうそう、ちょっと面白いことが!

このループポイントの「L」やサスティンポイントの「S」はドラッグする
ことができて、他のノードに移動できてしまいました。
これは画期的というか何がどうなるんだぁ?
ということで色々試してみてください(笑

・Ctrl/Env

Sustain の左にある2つのボタンは何でしょう。



Env をクリックしてオフ(グレー)にするとエンベロープが無効になります。
エンベロープが主役なのに・・・

Ctrl はモジュレーション・ターゲットセレクタの via で設定された
モジュレーションホイール等のコントローラを指していて、上の状態は
コントローラのみでモジュレーションの強度が変更されることを意味
しているようです。

両方オンだったら、エンベロープの変化にコントローラの変化が加わる
ことになります。

ちょっとだけ複雑になってきた(^ ^;

・Sync/ms

この際他のパラメータもみてみましょう。



Empty というボタンはちょっと後回しにして、Sync/ms のボタンを
見てみます。

ms にするとミリ秒という時間設定になって、Sync にすると8分音符や
4分音符のような、 Logic 上のテンポにノードを合わせることができます。

一番右の虫眼鏡ボタンは、これがオン(青)になっていると、どんなに
時間を伸ばしてエンベロープが画面をはみ出しても、マウスを離すと
画面に収まるように縮小してくれるようです。

・A-Time Velosens

今度はエンベロープの上のパラメータです。



A-Time Velosens のA-Time は Attack Time です。
ベロシティの感度をスライダで設定するようになっていて、
プラスの場合は、ベロシティが強いと時間が長くなって、
ベロシティが弱いと時間が短くなりました。
マイナスの場合はこの逆の状況になります。

・Timescale

100%のところを上下にドラッグすると、%の値を変更することができます。

100未満にすると全体の変化速度が早くなって、100より大きいと、
変化速度が遅くなります。
エンベロープの形を崩さずに、変化のタイミングを色々試せるのですね。

■エンベロープの記録

さぁ、今日の最後のパートがやってきました。

このエンベロープは、マウスのドラッグで変更できるだけではなくて、
コントローラを使ってエンベロープを記録することができるのだそうです。

どのコントローラを使うかは一番下の MIDI Controller Assign の
CtlEnv1 もしくは CtrlEnv2 で選択します。Envelope 1/2 それぞれ
別々のコントローラをアサインできるようになっているのですね。



この場合 Envlope 1 であれば、モジュレーションホイールになります。

次に、Record Trigger の「R」をクリックして赤くしましょう。



そして、鍵盤を押してモジュレーションホイールをグリグリと・・・
すると不思議なエンベロープの出来上がりです。



「R」をクリックしてオフにして、実際に弾いてみると、
意味不明ですが再現できてますね(^ ^;

記録のトリガ(開始)には3種類あるようです。



NoteOn: 鍵盤を押したら記録がスタート
Note + CtrlMovement: 鍵盤を押してコントローラを動かしたら・・
Note + Sustain Pedal: 鍵盤を押してサスティンペダルを踏んだら・・

最後に、先程の Empty (Compare) に戻ってみます。



記録が終わると Empty が Orig(オリジナル) に変わります。
そして、その記録した波形をマウスドラッグで編集すると、今度は
Edited に変わりました。

そして Edited をクリックすると Orig に、また Orig をクリック
すると Edited に変わります。

ということで、最初に記録したものと、その後に手を加えたものを
比較することができるというわけですね。

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やっと次回は最終回です!
長かった(T_T)
次は Logic での曲作りに戻りたいですね。

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