Sunday, March 29, 2009

サンプルレート問題(バッファ)

今回は、前回お伝えしたサンプルレートを92KHzにした場合の
雑音+エラーの問題解決に向けての試みについてです。

まずは環境設定から見てみます。

■環境設定(I/Oバッファサイズ)

今回はアレンジ画面のツールバーからアクセスしてみます。
このツールバーはコントロールキー+マウスクリック、もしくは
マウスの左クリックでカスタマイズメニューを選択し、カスタマイズ
することができますので、よく使うツールを表示しておくと良いですね。



「環境設定」は、Logic アプリケーションの設定で、その右の
「設定」はプロジェクトの設定を指しています。

今回は「環境設定」をクリックしてポップアップするメニュー
から「オーディオ」を選びます。



今回の注目は「I/Oバッファサイズ」です。

オーディオ機器が入出力の両方で使用するバッファのサイズ
とのことです。

プルダウンからバッファサイズを選択して環境設定画面下の
「変更を適用」をクリックします。

I/Oバッファサイズを大きくすることでCPUへの負荷を軽減
することができるそうですが、その副作用としてレイテンシー
が高くなるという問題があるようです。
バッファサイズを小さくすると、読み込んで、処理してという
サイクルが非常に短い時間で繰り返されるので、確かにCPUに
負荷が大きいような気がしますね。詳しいことは分りませんが・・

レイテンシーとは、オーディオ機器やMIDIインターフェース
から入力信号を受けて、デジタル処理後に信号が出力される
までの時間差のことを指していて、例えばMIDIキーボードを
弾いて(入力)から音が出る(出力)までにタイムラグが発生する
ケースがこれに該当します。

高くなるということは、遅れがひどくなるということで、演奏に
よるリアルタイムの入力の際には演奏に支障が出てきます。

64、128サンプルでは、96KHzでSculptureを演奏した場合
雑音が酷く、256サンプル以上では雑音は発生しませんでした。

ただ、CPUの負荷は負荷メータ上はあまり変化がなく、決定的な
対応かはよくわかりません。

256サンプルではレイテンシもそれほど酷くなく、個人的には
問題は感じませんでした。

■環境設定(プロセス・バッファ・レンジ)

同じ環境設定画面にある「プロセス・バッファ・レンジ」は
ミックスやエフェクトの処理に使用するバッファサイズだそうです。

これは大・中・小から選択するもので、やはり小はCPUに対する
負荷が高くなり、レイテンシが高くなってしまうようです。

少し重ためのエフェクトをかけて同様に録音してみましたが、
あまりこの変更が大きく雑音に影響してくるという感じはしません
でした。
とりあえず「中」にして様子を見てみることにします。


ここまでの方法で、雑音は解消しましたが、CPU負荷が変わらない
ことを考えると、沢山のトラックを使うことは絶望的に思えますので、
なんとかCPU負荷を減らしたいのですが。

(次回に続く)

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