Logic Studio 付属のリズム(ドラム)シンセサイザー Ultrabeat の第4回目です。
いよいよ、ステップシーケンサーを使ってパターンを作っていきたいと思いますが、
その前に下準備を・・・
■基本的な設定
まず最初に設定しておくことは、下部にあるパラメータの Length と Resolutionです。
シーケンサーは1サイクルで最大32ステップを使うことができます。
何ステップで1サイクルかを設定するのがLengthになるわけです。
Resolutionは分解能と呼ばれていて、簡単に言えば音符ということになります。
なので
Length=32, Resolution=1/16 であれば4/4拍子、16分音符、2小節となります。
Length=16, Resolution=1/8 であれば4/4拍子、8分音符で2小節。
ちょっと複雑にしてみると、
Length=12, Resolution=1/16 であれば3/4拍子、16分音符、1小節ですね。
こんな風に組み合わせで複雑な拍子も打ち込むことができるようになります。
■登録済のパターンを拝見
下の画面を見て下さい。
雰囲気違いますよね。
これは画面右下隅の「full view」というボタンをONにすると切り替わります。
32ステップ × 25サウンドのマトリックスになっていて、音がなる場所に
青いマークが表示されています。
わかりやすいですよね。
ここでは「Classic Dub Kit 02」の「10(A-1)sq」パターンを選択しています。
また[Shaker 1]のサウンドが左側のアサインメントセクションで選択されています。
そして、選択された[shaker 1]が下部のステップシーケンサー部分にも表示されて
いるわけです。
■Velocity / Gate
さて次は、ステップシーケンサー部分に注目してみましょう。
Velocity/Gateの青い短冊は・・・
Velocity: 音の強さを縦軸で表しています。
Gate: 音の長さを横軸に表しています。
これはVelocity/Gate上で、マウスのドラッグによって書き込むことができます。
ワンクリックで直ぐに値が設定されてしまうので、ちょっとびっくり。
注意が必要です。
これってUndoできないんですよね、多分(^ ^;
でもここではあまり細かな値に神経質になる必要はないんでしょう。
一応変更前に状態をCopyして、前の状態にPasteで戻せるようにしておくことにしました。
それは後ほどご説明を。
そうそう、面白い機能がありますね。
Velocity/gate上のどこかで、control キーを押しながらクリックすると
メニューが表示されて、ランダムにVelocityやGate値を変更してくれるのです。
Vel は Velocity のことです。
これは全てのステップに対して行われてしまいますのでご注意ください。
AlterとRandomizeの違いは、Randomizeの方が大胆に!変更されるということです。
本当びっくりするぐらい(笑
■swing
「swing」右の小さなボタンをクリックすると青が点灯/消灯しますが、これはswing
のON/OFFですね。さらに左にあるswingのつまみでその量を調節できます。
アレンジウィンドウのクオンタイズ同様、偶数拍のタイミングを少しずらして、スイング感
を作ることができます。
■トリガ行
「swing」の右に1から32までの数字が並んでいますが、full view での
選択されたドラムサウンドの右にあるマトリックス上の数字と全く同じ機能です。
クリックして青色に点灯させると、その数字のステップのイベントをONに、
クリックして消灯するとOFFにするというものです。
クリックすると、イベントが無かった場合はデフォルトのVelocity/gate値でイベント
が作成されて、既に登録済の場合はその値でON/OFFがなされるようです。
ここでまた面白い機能が!
トリガ行の上のどこかでcontrol キーを押しながらクリックすると、またメニューが
表示されます。
先ほどのvelocity/gate値やトリガのON/OFF設定のCopyやPasteはここで行う
ことができます。
全てのステップに対して行われますので、変更する前に一度Copyしておくと、間違って
変更してもPasteで元の状態に戻せるので、安心して編集ができます。
あとは、なんか沢山選択項目がありますね。
使ってみると、退屈なステップ入力が効率的にまた楽しくなります。
あまりに多いのでここでの補足はしませんが、個人的にはランダム系を
多用しそうです。
■accent
本日最後の設定項目は、アクセントです。
シンプルですね。
accentの量をスライドバーで設定して、アクセントを付けるステップに青色を点灯
させるだけです。
velocityでもコントロールできますが、こういった細かな機能を組み合わせていく
ことで、効率的にリズム作りができると思います。
―――――
次回は、ステップシーケンサーを使って個人的に簡単なものを作ってみようと思います。
リアルタイム入力とはまた違う感じを楽しめれば良いのですが。
Ultrabeatは長くなりそう(^ ^;
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