Sunday, February 14, 2010

ソフトウェア音源・Sculpture の巻(8)前編

残すところあと3回となりました! いや4回になりました(笑
頑張っていきましょう・・・>私w

第8回はモジュレーションジェネレータになります!

■ モジューレーションジェネレータ

今まで出てきた色々なパラメータの一部を、LFO(Low Frequency
Oscillator)という低周波発振器で生成された波長の長い信号で変調
して(モジュレーション)、音に変化を与えます。

変化の仕方は、音程のパラメータであればビブラートのような効果に
なりますし、もしそれが材質であれば音質そのものがLFOの波形に
応じて定期的に変化することになります。










上の図の一番下に、LFO1、LFO2、JITTER、VIBRATO・・とタブが
ありますが、変調に使われる低周波はLFO1つではないため、タブで
画面を切り替えることで複数のモジュレーション を設定します。

この場合少し濃い水色に文字がなっているVIBRATOとCTRLA/CTRLB
がオンになって機能していることを意味しています。

それでは一つずつ見ていきましょう(^ ^)

■LFO1と LFO 2

・Waveform
低周波の波形ですね。9種類(サイン波、三角波、ノコギリ波など)の
波形から選択します。パラメータの変化の仕方が変わることで、音に変化
が出てきます。

Sample&Hold というのは、ノイズ信号から
一定間隔でサンプリングをして、その値を
一定時間保持して波形を形成するのだそうです。









Waveform の下に表示される波形を見ると感じが掴めますね。






・Curve

この値を変化させることで、表示される波形も変化します。
波形にバリエーションを与えるもので、サイン波に対して
+につまみを回すと矩形波に変形していきます。






・Rate

低周波の周期を設定します。つまりどのような周期で音に変化がでるか
ということですよね。設定では sync と free の2つの方式を選択できます。

【sync】
Logic の拍に同期して周期が決まります。
この場合は64分音符で最後の "t" はトリプル
(三連符)を意味しています。Slow では32小節で
1周期となる超低周波になります。


【free】
こちらは何Hzという普通の周波数設定になりますね。
100Hz以下が低周波なんだそうで、最も早くて100Hz
になります。ちなみに20Hz以下が超低周波で一般的に
可聴の範囲を超えるレベルとなります。


・Envelope

右(delay) に回すと、LFOの立ち上がり時間を設定できます。
右に回すほど効果(変調)がゼロの状態から、効果が出てくるまでの
時間が長くなります。

逆に左(decay)に回すと、効果がゼロになるまでの時間を設定できます。
左に回すほど効果がある状態から効果がなくなっていくまでの
時間が長くなります。






・Phase

右(poly)に回すと、ボイス単位(1音)に独立して変調が適用されます。
つまり、ボイスの開始が異なれば、LFOの波がボイス毎にばらばらに
なる(位相が異なる)わけです。

左(mono)に回すと、LFOの波形が全てのボイスで同期しますので、
各ボイスの始まりがばらばらでも、変化は同タイミングで起こります






マニュアルでは、ストリングスのビブラートのケースで、一番左に
回した mono から少しだけ右に回した状態が理想的と書かれています。

つまり、複数のストリングスのビブラートのタイミングが一致すると
美しいけど、実際は少しズレが出ないと機械的になってしまうという
ことでしょうね。

・RateMod

Rate を Modulate するということですから、LFO の周期を
変化させるということになりますね。

左のケースでは、Source が Off になっていますが、下の図の
ように 鍵盤を叩く強さやキーの高さ、 またモジュレーション
ホイール等のコントロラーを Source に指定することで、
これらの強さ、高さによって、Rate が変化することになります。

どのように変化するかが垂直スライダーで決定されます。
+であれば、強くなれば Rate が早くなって、−の場合は、
強くなると逆にRate が遅くなります。




・Target / via



1のボタンをクリックして水色になるとONになります。
ここで始めて今まで設定してきた LFO で何をモジュレーションするかが
決定されます。そして、ここがONになっていなければLFOは機能しない
ことになるわけですね。

下の図の左側が Target で、何をモジュレーションするかを選択します。
右側が via で何を行うことでモジュレーションが発生するかを選択します。
先程の Source と同じですね。









かなりのパラメータに対してモジュレーションを行える
のがわかりますね。

弦の物理特性や、弦を鳴らしたり妨害するオブジェクト、
ピックアップの位置、WaveShaper や Cutoff などなど。
なんか時間が経ち過ぎてちょっと懐かしいかも(^ ^;

弦の材質が定期的に変化するなんてすごいですw


次に、水平のスライダについてです。

via が off(何も指定してない) 時は、上のスライダー(via)が表示されません。
下のスライダー(amt)によって、モジュレーションの量が決定されます。



Via が設定されている場合は、ちょっと複雑です。
えーなんですって・・・(^ ^;

viaのスライダー位置が、via の最大値の時のモジュレーションの量で
amt のスライダー位置が、via が最小値(ゼロ)の時のモジュレーション量
ということです。

そうか、そんな難しくないですね。

amt は、例えばモジュレーションホイールがゼロの位置でもかかる
モジュレーションで、モジュレーションホイールを最大値に持って
いくと、via で設定したレベルまで大きくなる。いや小さくなることも
できますね。

ということだそうです(^ ^;

Target / via は2つ設定できるようになっていますので、一つのLFOで
二つまでのパラメータに対して異なる Source を使ってモジュレーション
を行えることになります。

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とてもモジューレーションジェネレータを全部終わらすことは
できませんでした(ToT)

といことで次回は(8)後編ということで、JITTER や BIBRATO 等を
チェックしていきたいと思います。

おやすみなさい・・・

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