いかん!前回から随分時間がたってしまいました(^ ^;
MainStage はあともう一歩!今回は Playback の設定です(^ ^)
■Playback の準備
Playback は簡単に言ってしまうと、「ライブ演奏の中で、事前に用意しておいた
オーディオファイルを演奏に合わせて再生する」機能ですよね。
でも結構奥が深いです(^ ^;
とりあえず特定のパッチに Playback を設定することにします。
事前に用意してある Clav & Voice をクリックしてパッチレベルで作業開始です。

ちなみに、コンサートレベルやセットレベルで設定すれば、Playback の再生を継続
しながら、パッチを変更することが可能になります。
面白いことができそうなことは想像できますが、今回は1曲1パッチで考えていました
ので、パッチレベルで完結する形で Playback を準備したいと思います。
Loopback はエフェクトの一種でしたが、Playback はソフトウェア音源の一種として
扱われます。とりあえず納得です。
チャンネルストリップ・ウィンドウの右上の「+」をクリックして新しいチャンネル
ストリップを作成します。
作成するチャンネルストリップは「ソフトウェア音源」ですね。

続いて、Playback の設定です。
I/Oの input のボックス(作成直後にEVP88になっているところ)をクリック&ホールド
することで音源の選択が可能になりますので、下の方にある Playback を選択します。

設定すると Playback が姿を現します。

Loopback と同じ様なインターフェースに、独特の青みが強い存在感を感じさせますよね。
それでは、実際にオーディオファイルを読み込んでみましょう。
■ Playback に音源を読み込む(Apple Loop)
慣れるために身近にある音源を使って動作を確認してみることにしました。
まずは Apple Loop を使ってみましょう。
・音源の読込み
ソフト音源 - EXS24 に挑戦!(第1回)のように Logic で適当な音源を選んで・・・
音源は ライブラリ>Audio>Apple Loops> の中にあります。

右上のアクションメニューから Open File を選択して読み込んでみましょう。
とりあえず上のパスにある 2-Step Ahead Piano 01.caf を選択してみます。

音源が読み込まれて波形が表示されましたね(^ ^)
・トランスポートボタン
それでは再生してみましょう。
Loopback とほぼ同じようにトランスポートコントロールで再生/停止ですね。

左から、先頭に戻るボタンと、真ん中が再生/停止で、右がサイクルボタンで
これがオンになっていると繰り返しループを再生してくれます。
再生してみると・・・まぁこんな感じですね(^ ^;
・機能コントロールボタン

左から3つは、Loopback と同じですね。
右端の2つのボタンは、マーカーの移動ボタンだそうです。
今回の音源はマーカーの設定がないので、後で確認してみたいと思います。
ちなみに前のマーカーに戻るボタンはとりあえず先頭に戻ってくれますね。
マーカーが無い場合は、後で出てくる同期がオンなら8小節、オフなら20秒戻るのだ
そうです。長い音源で場所を探るときに便利なようにかな。
・ポップアップメニュー

これもLoopbackと同じような感じです。
SYNC をオンにすれば、このループのテンポがパッチのテンポと同期してくれるはずです。
オンにすると・・・時間のメモリが拍のメモリに!

情報ディスプレイの表示も拍表示に。
テンポももとの135からパッチのテンポの100になってくれました。

さぁもう一回再生しましょう。
・・・・確かにピッチはそのままにゆっくりになったけど、ちょっと無理があるかなぁ
音源が適していなかったかも。それにちょっとテンポ差が大きかったかな。
120ぐらいでやってみると、まあいいかな。今度は早くして140にするとこれは
きれいにいっていますね。
あと、情報ディスプレイの右端の PITCH では、SYNCがオンの場合ピッチの変更が
できるようになります。画面でダブルクリックで数値を入力するか、ドラッグすることで
数値を変えられます。半音とセント(半音の1/100)で細かく設定ができます。

聴いた感じ OK です。
■ Flex (アクションメニュー)
テンポが変えられるのは、新しい機能のFlex の技術を使っているのですね。

4つのモードがあって、それぞれ速度変更のロジックが違うようです。
音源のタイプによって最適なロジックを使うのが良いのですね。
詳しくはマニュアルを見てみてください。
デフォルト設定は、トランジェントマーカーでスライスしてテンポに合わせて再生する
Slicer になっていて、リズミカルな素材に向いているものだそうです。
最後の Polyphonic はフェイズボコーダーを使って素材をタイムストレッチする・・・
うーん分らない(T_T) 今度勉強しよう。
いずれにしてもコード系の素材に向いているそうです。
確かに Polyphonic の方がはまるかな。
・マーカー設定
今回の素材はマーカーが無かったのですが、なんとPlayback 上でもマーカーが設定
できるのですね。
マーカーを付けたいところで Control キーを押しながらクリックしてメニューを
表示させて、Add Marker でマーカー設定ができます。

下のポップアップメニューの SNAP TO と関係があって小節や拍のどこでスナップさせる
か決まるのかと思いましたが、基本近い拍でマーカーが設定されるようです。
■ 普通のオーディオファイルを読み込んでみる
今度はCDから取り込んだ iTunes の mp3ファイル を読み込んでみたいと思います。
と思ったら、mp3 は読み込めないんですね(^ ^;
AIFF は大丈夫そうなので、Logic Pro で AIFF フォーマットに変換してみます。
右上の 「メディア」をクリックして「ビン」タブを選択。オーディオファイルメニュー
からさらに「オーディオファイルを追加」を選択します。

続いて対象の mp3 ファイルを選択して、真ん中左の「追加」ボタンをクリックして
mp3 ファイルを追加します。そして右下の終了ボタンをクリックしてLogic Pro への
読込みが完了です。

続いて、「オーディオファイル」メニューから「ファイルをコピー/変換」を選択します。

次の画面でファイルフォーマットに「AIFF」を設定して、右下の保存をクリックします。

これでAIFFファイルが完成です。ファイルの場所が分らない場合は、「オーディオファイル」
メニューから「ファイルを Finder に表示」を実行するとすぐにわかります。

今度は、オーディオファイルをチャンネルストリップにドラッグして Playback 用の
チャンネルを作ることにします。

Playback がソフトウェア音源に設定されて、さらにオーディオファイルが読み込まれた
状態になっています(^ ^)
今回は普通のオーディオファイルなので、テンポ情報もなくSYNC モードが選択できない
ようになっています。
残念ですが、単純にそのまま再生をするだけになるのですね。
■再生のタイミング
アクションメニューから、パッチやセットを変更したタイミングで再生するか、
再生ボタンで再生を開始するかを選択できるようになっています。

私の場合は、再生ボタンをスクリーンコントロールに割り当てて、PCR-30でコントロール
することになると思います。
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なんとなく、一通り見てきたような気がしますが・・・
これで一度ライブをする気になって具体的に作り込んでみますね。
きっと忘れてたり、分っていなかったりすることが沢山出てくると思うので、
その時はまたご報告します!